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ぷよぷよ小話?ver分岐ED

シグ「つづきをよむ、か」

アミティ「押すなよ!絶対押すなよ!!」


ラフィーナ「ダチョウ倶楽部か!……いやに懐かしいですわねこの流れ」

アミティ「それはまあいやに懐かしい長編の続き物だし?」

ラフィーナ「懐かしい続き物?……昔の物に完結してないのなんてあったかしら?」

アミティ「正確にはそうじゃなくて、途中分岐物の別ルートというか…」

シグ「べつルート?」

アミティ「今の所ハッピーとバッドがあるやつ」

ラフィーナ「……、あ、あれか!!」

アミティ「そう、これだよこれ

シグ「なんかあれとかこれがリンクになってる」

ラフィーナ「どうして今更あれの分岐物を……?」

アミティ「細けぇこたぁいーんだよ、ってことだよ」

ラフィーナ「どういうことなの…」

シグ「………」そー…

アミティ「こ、こら!シグこら!本当に油断も隙も無いなシグ!!」

ラフィーナ「好奇心は我が身を滅ぼしますわよ!」

シグ「そこにボタンがあるから」

アミティ「それブラクラとか踏みまくる人の台詞だからね!?」



ラフィーナ「で、ここまでまだ内容に触れられていないんだけど
      これだと何に覚悟をして押せばいいのか分かりませんわよ?」

アミティ「あ、うんそうだね、えっと、今回のはバッドエンドverと
     ハッピーエンドverの中間からバッド側に走り幅跳びした感じ
かな」

ラフィーナ「もうそれバッドエンドって言っちゃった方が早くない!?」

アミティ「いやでも、前のバッド程はバッドじゃないよ」

ラフィーナ「……あれ以上のバッドがあるなら逆に聞きたいですわね」

アミティ「ただスタートはバッドverの第四章が終わった直後から
     だからハッピーエンドには繋がらないね、もうルート入ってるし」

ラフィーナ「バッドルートに入った後からのエンディング分岐ってこと?」

アミティ「元々分岐系ゲーム化するって夢オチから出来たネタだしね、そういうこと」

シグ「バッドエンドなの?」

アミティ「んー……トゥルー寄りのバッド、って感じかな」

ラフィーナ「相変わらずアナタは本当に詳しいですわね」

アミティ「好奇心ってすばらしいと思うんだ」

ラフィーナ「……そう……いや、まあいいですけどね……」

アミティ「ちょっと引いた感じの余所余所しい敬語が一番傷つく」






シグ「……そろそろ……」ウズウズ

アミティ「わ、分かったから、押していいから…でも自己責任だからね!」









続きを読む

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ぷよぷよ小話? ver.ハッピーエンド

シグ「……『続きを読む』……」

アミティ「押していいよそれ」

ラフィーナ「ダチョ――ち、違うのかよ!今回嫌に軽いわね!!」

シグ「いいの?」

アミティ「普通にハッピーエンドだしギャク色もあるし」

ラフィーナ「……ならどうして前置きを?」

アミティ「そりゃさ、いくらハッピーでも前の読んでない人が
     いきなり見たら訳分からないわけで、前半シリアスだし」

※前の1はこちら 前の2はこちらよりどうぞ

ラフィーナ「あぁ……なるほど、突然普通の小説始まりますものね」

シグ「さいしょのは、まえおきなかったけど」

アミティ「あれは夢オチっていうネタにする予定だったから…」

ラフィーナ「だとしたらオチまで明らかに引っ張り過ぎでしたけどね」

アミティ「というかさ……前回のバッド、死んだねあたし達」

ラフィーナ「……そうね……」

アミティ「三種三様の死に方したよね、刺されて撃たれて絞められて」


アミティ・ラフィーナ・シグ「「……(´・ω・`)……」」


ラフィーナ「やめましょうよテンション下がる話するのは…」

アミティ「今嫌なこと思い出した、言っていい?」

シグ「だめ」

ラフィーナ「いらない」

アミティ「人って首が締まると」

ラフィーナ「言うなって言ってるでしょう!嫌な知識広めようとするな!」

アミティ「漫画で入手したけど使い道が無くて……ほら、だから
     昔の人は首をくくる前に絶食してたとかいうどうしようも無い知識」

シグ「ねー、そろそろポチってしていい?」

アミティ「あ、うんご自由に!」

ラフィーナ「そんなにすんなり押させてもらえると逆に違和感ありますわね」


続きを読む

ぷよぷよ小話? 続き

シグ「……また、『続きを読む』が……」

アミティ「押すなよ!絶対押すなよ!!」

ラフィーナ「ダチョ――いや、流石に三回目はノリませんわよ!?」


アミティ「今のはノる流れだったじゃん」

ラフィーナ「ノリませんわよ!仏の顔も三度までですわ!」

アミティ「じゃあノってよ三度目は」

ラフィーナ「ぐぬぬ」


アルル「あ、なにしてるの?……何これ、続きがどうこうって」スッ

アミティ「押しちゃらめぇ!」

アルル「うわビックリした!!」


ラフィーナ「今度は一体なんですの?」

アミティ「分かり易く言えば、『ぷよぷよ小話?』の続きというか」

ラフィーナ「あ、あの夢オチだったやつの!?」

シグ「……おしたい」ウズウズ

アルル「……押すなと言われると……」ソワソワ

アミティ「ギャグじゃないよ!?シリアスだよ!?ダーク系鬱物だよ!?」

ラフィーナ「そりゃあアレの続きなら鬱物でしょうね」

アミティ「後はシリアスな少年漫画に使われるレベルだけど、内容が内容だし
     死ネタみたいな感じの残酷な描写もちょっとあるから気をつけてね!」

アルル「内臓ぶちまけるみたいな?」

アミティ「いやぶちまけないよ!?せいぜい某頭脳は大人小学生レベルだよ!」

ラフィーナ「あれも物によっては相当だけど大丈夫なのそれ!?」


アルル「……というかさ、小話とかって繋がってないように
    見えて結構設定とかは繋がってたりすることあるじゃん……?」

アミティ「……あるけど……」

ラフィーナ「そ、そういうこと言うのはやめなさい!メタだから!」

アルル「この話も、今のボク達と繋がってたりして」

アミティ「ま、まっさかー、ないない、シリアスは繋がらないって!」

シグ「シリアスは、パラレルだし」


アルル「――キミの後ろは、本物か?」


ガチャッ


アルル「あれ?みんなこんな所で何してるの?」

アミティ「あ、あれ!?アルル!?……じゃあ、こっちは!?」

ラフィーナ「……まさか……!」

アルル?「そう……ボクは……」

アルル「……キミは……!」

Dアルル「お察しの通りドッペルだよ」

アミティ「ズコー!」


アルル「だよねー、久しぶり」

ラフィーナ「なにこの茶番

Dアルル「ふふっ、ビックリした?」

アミティ「あ、そうだ!」

Dアルル「?」

アミティ「ドッペルってアルル以外にもなれるんだよね?」

Dアルル「んー、まぁボクはボクの姿が一番落ち着くけど一応は出来るよ」

アミティ「実際の性別っていったい?」

Dアルル「分かんないけど、これが一番落ち着くから女の子…なのかな?」

アルル「つまりメ○モン的な感じだね」

Dアルル「よ、よりによってそれで例えるのやめてよ!」

アミティ「マ○マネだよね?」

Dアルル「それも何かやだなというか変身系魔物そんなんばっかりか!!」


シグ「………」ウズウズ

アミティ「ってちょっと目を放してたらシグこら!鬱物だよ鬱物!」

ラフィーナ「相変わらず内容に詳しいのねあなたは」

アミティ「黙秘権を発動させてもらおう……あ、ここから先は自己責任でね!








続きを読む

ぷよぷよ小話?

『プロローグ』


世界には『パラレルワールド』と呼ばれる分岐点が存在する。
それは何かの行動を『起こした場合』『起こさなかった場合』等で生まれ、
その複雑なパターンによるワールド数は無限と言っていいだろう。

そして、ここは魔導の町プリンプタウン――その少し未来にある
無数のパラレルワールドの一つにある、とある大きく発展した研究施設。

単なる学校の生徒でしか無かったアミティ・ラフィーナ・シグは
それぞれが望まぬ形で偶然この施設に集まり、収容されていた。

このような事態になった原因は一つでは無く、
様々な因果が複雑に絡み合って生まれた結果と言える。

この世界では、プリンプは積極的に外部との外交を取ろうとし、
魔法で気候の荒い場所や海を楽に通過できるゲートを作成した。

――これが失敗だった。勿論円滑に外交を進めてくれる者も居たが、
当然外部の大きな町となれば悪事を考える者だって多く存在する。

それに、プリンプには未開拓の部分も多く、未知なる研究材料も
多分にあるとなれば、そのような者が付け狙うのも至極当然の結果だった。


さらに悪い事に、研究材料を求め不法に侵入した集団にアミティが接触してしまった。
その際、攻撃を受け追いつめられ、内に秘めていた『女神由来の力』を放出してしまったのだ。

そして、研究心の高いその集団の興味はアミティに移り、
アミティはプリンプの町から謎の失踪を遂げた――


続いて、クラスメイトが突然行方不明になり、不信感を抱いていた
シグとラフィーナは二人で密かに最近コソコソしている集団の調査を始めた。

集団を付けていたある日、その集団がアミティのことらしき事を
話しているのを聞いたラフィーナはシグの制止も間に合わず飛び出してしまった。

だが、あちらは開拓用や万が一の襲撃に備えた大量の武器を持っている研究者、
こちらは魔導士と言えども所詮子供。戦わずして勝敗は明らかだった。

――そう、準備もせず出て行った時点で『敗北』は確定していたのだった。


瞬く間に追いつめられた二人に対し、容赦なくトドメを仕掛ける相手。
――もう終わりかと思われたその時、相手の集団の一部が吹き飛んだ。

何事かとラフィーナが振り返ると、そこには轟々と魔力を放ち危機を
キッカケに『魔物の血』が暴走してしまったシグが興奮気味に立っていた。

それにより相手の注目が完全にシグに引き付けられる。
一言逃げろと叫ぶシグを一度も振り返らず、ラフィーナはその場から走り去った。


その後、友人を二人も……一人は自分の軽率な行動のせいで失った
ラフィーナはもう誰に相談する事も出来ず、ただ一人で策を練っていた。

生まれつき持っている、魔法を使えないというハンデ。今の所は
道具で補っているものの、所詮あれは体裁を保つ物に過ぎなかった。

彼女は――『魔力を無から生み出し増幅させる』儀式を開発しなければ
相手に対抗できない、そう決断し、今まで溜めこんだ知識で研究を始めた。

……他にもまだ方法は多くあるだろうに、彼女がこの方法を選んだのは
彼女の出生が魔法の名家だというコンプレックスが関わっていたのかもしれない。


少しの時が経ち、彼女の研究は完成した。……ただ、それは元来
魔力を持たない者に“魔力の根本”を植え付ける、理に逆らった儀式――

悪用すれば世界の概念すら歪められるそれを作り出してしまったことに
彼女は戦慄したが、もうなりふり構っていられないと儀式の準備に取り掛かり――

――そこで、集団に捕えられた――

ずっと研究に篭っていたラフィーナは『姿を覚えられていたこと』を
失念してしまっていた……あの集団は証拠を隠滅しようとずっと探していたのだ。

準備を一旦終え帰るところを尾行し、帰還した所に押し入ったところで
彼女の研究成果を見つけた集団は当然それに大きな興味を持った。

だが、それは肝心な所だけスッポリと抜けていた。ラフィーナは
万が一を考え、一部の重要な場所を書き起こさずにおいていたのだ。

集団は書かれていない場所を聞き出そうとするが、断固として口を
割らないラフィーナに業を煮やし、何としてでも喋らせようと
アミティやシグと同じように、自分達のアジトへと連れ去った――



――これは、そんな沢山の不幸の重なった、一つの世界のお話――



『第一章:目覚めの時』



コポコポ コポッ……


――眠い……眠いよー……


コポッ コポコポッ……


――もうちょっと……朝になって、目覚ましが鳴るまで……
目覚ましが鳴ったら、学校行ってクラスの友達皆で遊ぶんだ……


「“神の卵”の状態はどうだ?」

「魔力を注ぎ込まれ、孵化機の中で安定して眠っています」

「孵化予定日は?」

「このペースだと、後半年も経てば完全に目覚めるでしょう」


コポコポコポッ……コポ……

――うるさいなぁ、あたしはまだ眠いのに……


「そちらはどうですか?」

「魔物の方はずっと暴れていて大変だったぜ」

「アレは当初から常に興奮状態でしたしね」

「機械一つ付けるだけで3人やられたよ」


……コポコポ……コポ……

――魔物って、誰の事?


「禁術の方は?」

「……駄目だ、中々しぶといぞあの女、今日も尋問だ」

「普通ならとっくに壊れている程の拷問を加えているんですがね……」

「ずっと『友人を解放しろ』の一辺倒……嫌になる」


コポッ……コポコポコポッ……!

――ねぇ、あなた達は……ナンノハナシヲシテイルノ――?


【ビーーーーーー!】

「「!!」」

【被検体の意識レベルが急上昇しています。被検体の意識レベルが――】

「な、何だ!?」

「ありえません!この段階で目を覚ますはずが――」


ガシャアアアァァァン!!


「ふ、不測事態です!早く他に知らせに――」

「馬鹿!後ろだ!!」


グシャッ


「ッ……! お、おいお前落ち着け!今なら悪いようにはしな――」


グシャッ


「……これが、扉の鍵……だよね」

――あたしは、色々な形の鍵が纏まっている束をしっかりと
握りしめて、人が集まってくる前にこの部屋を出た。

どうしてここに居るのかは覚えていないけど、早くここを
出なければいけない気がする……多分、シグとラフィーナも、ここに居る。


とりあえず、できるだけ人に会わないように内部を探索していく事にした。
見つかった場合は速やかに相手を消している。冷静に考えると
かなり残虐な行為をしているのに、どうしてか恐怖は全くなかった。

それどころか、何か膨大な力が体の奥から湧いてくる感覚さえある。
……いや、実際湧いているんだろう、でなければこんな力は出る筈が無い。


――ガシャッ ガシャンッ!


少し歩いていると何か大きな音が聞こえてきたので、
そっちに向かって進み、そこにあった鉄格子をそっと覗いてみる――

「ガルルルル……!!」

「! シグ!?」

――中では、何か機械のようなものを取り付けられたシグが、
身体から魔力を暴走させながら鉄格子に体当たりをしていた。

「シグ! 大丈夫!?」

「……!……ッ……ガァァァァ!」

一瞬ピクリと反応はしたけれど、直ぐにまた暴れ始めてしまう。

「どうしたら……そうだ!」

今のあたしにならできそうな案が思い浮かんだので、
意識を集中させて、シグの中で暴走している力を狙って――

「フェアリー・フェア!」

――相殺・浄化する!

眩い光が一瞬辺りを包んだかと思うと、シグは静かに
倒れこみ、少し経ってからゆっくりと立ち上がって口を開いた――

「……あみ、てぃ?……アミティ!」

少しぼーっとした様子でこちらを見た後、目を丸くして
あたしの名前を呼ぶ。来るなんて思っても無かっただろうしね。

「すぐにここ開けるからね」

――ガチャリ。 牢の扉が開く。

「どうして、ここに……」

「話はここを出てからだよ、……ラフィーナは?」

「……たぶん、ここのどこか……いかなきゃ……!」

「待って、先ずはそれ外そう」

キッと前を見据え進み出そうとするシグを止め、
怪しげな機械を全て外して地面へゴトゴトと投げ捨てる。

【ビーーーーーー!!】

機械が外されたことで大音量で鳴り響く警報に、鍵を持っている事の
カモフラージュとして牢の扉を魔法で爆破してから
あたし達は急いでその場を後にした――



怪しげな場所を慎重に探索してゆくと、進行ルートに見えていた
物々しい扉がギィッ……と重い音を立て開き出したので、さっと物陰に隠れる。

「――ッ……!」

出てきた人影を見て、あたし達はごくりと息を飲んだ。
だって、あれは、引き摺られるように、ゴミみたいに扱われてる、あれは――

「ら、ふぃー……な……?」

ラフィーナは虚ろな目でぐったりと身を任せていて、ここからでは
生死も確認できない……横を見るとシグもあたしと同じ心境のようだった。

だけど、ここで感情に任せて飛び出したら最悪ラフィーナを
人質に取られて何もできないまま二人とも捕まる事態に陥りかねないと
理解していたのでぐっとこらえて、隙を伺いながら後をこっそりとつけ歩く――


やがて、小さな牢のような場所にたどり着た。そこでここの職員で
あろう男が乱暴にラフィーナを投げ入れ牢を閉めたのを見計らって
シグと一緒に飛び出し、声を上げさせる余裕も持たさずに男を倒した。

きちんと倒せていることの確認を終えてから、扉を開けて中に入り
後ろ手に縛られたまま動かず倒れこんでいるラフィーナの傍へ駆け寄った。

「ラフィーナ! 大丈夫!? ……ねぇ!」

返事は無い。一応生きてはいるみたいだけどボロボロで、
息も絶え絶えに細く、今にも完全に止まってしまいそう……

――なんて酷いことを――! あの変な集団に怒りを
覚えつつも、増幅された魔力で急いで回復魔法を唱える。

「……う、ん……」

しばらくそれを続けていると、軽く呻きながらラフィーナが
うっすらと目を開けた。目を覚まさなかったらどうしようと
思っていたのでそれが嬉しくて顔を覗き込んだけれど、様子がおかしい。

「……ひっ……!」

こっちの姿を見るなり、脅えたように後ずさるラフィーナ。
その後震えながらパクパクと動いた口から
言葉を読み取ってしまったあたしは、背筋が凍りついた――

『もう、殺してください』

――ラフィーナはゆっくりと、確かにそう紡いたからだ。
何があっても気丈だったラフィーナが、ここまで追い詰められてるなんて……。

少し安らぐ効果のある回復魔法をかけ続けながら、あたし達は
あたし本人とシグ本人であることの説明と証明を続けた。

ラフィーナは最初こそ疑っていた(そりゃそうだよね)けれど、学校の話とかを
していたら信じてくれたみたいで、驚きながらも少しだけ笑みを見せてくれた。
これで、無事に三人揃った……思わずあたしもシグも笑みを零してしまう。


あたし達は出口を探して探索を再開した。途中、研究室らしき場所へ
乗り込み、ラフィーナが奪れたという物を回収し、
内部の掲示板でマップを把握した後にそこへと向かってゆく。



ここを出たら、またいつもの日常に戻れると信じて――






『第二章:救い無き絶望』



アジトから脱出を遂げたアミティ達は、記憶と感覚を頼りに
自分たちの居た町、プリンプへと帰還しようとしていた――

「なかなか辿り着かないねー」

「そろそろだと思うのだけれど……っ、げほっ!」

「だいじょーぶ? いっかいやすむ?」

「……問題無いわ、私はそんなにやわじゃありませんもの」

咳込みながらふらふらと歩きだそうとする
ラフィーナをアミティが制止する。

「ここは大事を取って一回休もう、急がばまわれってね!」

外見こそすっかり回復したように見えるものの、魔法はそこまで万能では無い。
見えないダメージはいくらか残っているだろうし、強引に治す為反動も大きいのだ。

特に今回は時間を掛ける余裕が無く、一気に無理やり傷を治した為に
魔力による身体への負担はとても大きいものとなっているだろう。

「でも……」とごねるラフィーナだったが、アミティとシグの
根気強さに根負けして、一度ここで休息することを決めたようだ。


「んー……、そろそろ行きましょう」

「そうだね」

手頃な場所にもたれかかり、帰ったら先ずは何をするか等の軽い談笑を
しばらくつづけた後、再び進みだそうと立ち上がったラフィーナに続いて
アミティとシグも埃を払いながら立ち上がる。

「え? ……あれ……?」

と、その時。アミティが何かに気が付き、固まった。
他の二人はそんなアミティに気付くと不思議そうに話しかける。

「アミティー? どーしたの?」

「何か見つけましたの?」

「こ、これ……岩じゃない……!」

アミティは信じられないといった様子で言葉を続けた。

「……これ……プリンプタウンの、ぷよの飾りだよ……!!」

「えっ!?」

シグとラフィーナが今まで自分がもたれかかっていた物を確認すると、
所々割れていたり、崩れていたりするものの、それは確かにプリンプの
あちらこちらに飾られているぷよの形をした飾りに間違い無かった。

辺りを見回すと、同じような物体が荒廃した瓦礫の中に点々と落ちている。


「じゃ、じゃあ、まさか……ここは……」

「……プリンプ、タウン……!?」

「嘘でしょ!?」

先程までの和やかだった雰囲気は一瞬にして凍りつく。
そんな筈はない、と現実から逃避しようとするが、
瓦礫に混じった見覚えのある物が、それを許さない。

「……そんな……」

「……誰か居るかもしれない、探してみましょう……!」





――焼けた森、崩れた公園、崩落した学校。
色々な場所を探したが、生物の気配さえ感じられない。

見つけた物は、銃弾、炸裂した形跡のある地雷、大きなクレーターの
中心に溶けた砲弾。それから壊れた兵器に……人の跡であろう茶色いシミ。

これだけ見れば嫌でも分かる。……戦争が起きていたのだ、ここで。

元々住んでいた住民がどうなったのかは分からない。全員別の場所へ
逃げたのかもしれないし、町を守ろうとして戦って死んだのかもしれない。

……最も、逃走にしろ戦闘にしろ、一斉に不意をついて爆撃されたであろう
悲惨な痕跡をみるに、無事で生きている可能性は限りなく低いだろう。


ただ、分かる事は一つ。


自分たちは取り残されてしまったのだ。この荒廃した世界に。


「………」


アジトから逃げた時に持っていた希望が崩れ去り、現実を
受け入れられず無言で立ち尽くすアミティ、ラフィーナ、シグ。


――ブブブブブブブブブ!


そんな彼女らの前に、見慣れない形状をした生物とも、
機械とも取れない奇妙な物質が不快な羽音を響かせながら現れた。

『ジ……ジジ……対象ヲ、確認……』

ここに来て、初めて遭遇した動く物をじっと観察していると、
奇妙な物質は不思議な音程の片言で何やら機械的に呟いたかと思うと、
地面にポトリと落ち、ホログラムを空中へ映し出した。

そこにはとある人物が映っている……

「これって……サタン!?」

アミティが驚いたように声を荒げると、
映し出されたサタンが淡々と喋り出した。


『先ず、単刀直入に言わせて貰おう……この世界はもうダメだ、
 人同士の醜い欲、争い……それにより、直に全て無くなるだろう』


アミティ達は、それを何も言わずに聞き続ける。


『私はここに見切りをつけ、アルルやシェゾ、ルルー、それから
 知り合いや配下達を連れ元々住んでいた自分の世界に帰ることにした……』

『悪いが、犠牲を出してまで滅ぶ世界に留まる理由は無いのでな』

『……それに、あの光景を見ていたら、残してきた者が気にかかってきたのだ』

そこまで言うと、サタンのホログラムは少しだけすまなそうに目を伏せた。




『さて……本当は何も残さずに帰る予定だったが、アルルが
 あまりにもごねるのでな、私の力でお前達のために救済案を用意した』

救済案と聞き、俯き気味に話を聞いていた
全員が藁にもすがる思いでバッと顔を上げる。

『実は私個人としても、お前達に情が湧いてしまったのだ
 ……だから、私の力を分け与え封じたこの水晶をお前達に託そう』

奇妙な物質がパックリと二つに割れ、中から禍々しくぼんやりと
光る水晶玉が一つアミティの足元へ向って転がり出てきた。

『その伝言機虫の中にはペンダントも三つ入っている筈だ』

水晶を拾ったアミティが割れた物質の中をそっと覗きこむと、確かに、
見たことの無い物質で形成された小さなペンダントが三人分入っていた。

『それは、同じくお前達に情の移った時空の旅人が残した物だ』


――次の発言が、荒廃した世界に残された三人の運命を変えることとなる――


『世界は、ここ一つだけではない、分岐された別の世界がたくさんある
 例えるなら……滅んでいない町がある世界も、あるということだ』

『そして、その水晶とペンダントを合わせて使えば、次元の理に
 逆らって別の世界へと飛ぶこともとても容易にこなせる』

『……だが、悪魔の力を人が使うとなれば大きく精神を削られる、
 手を出せば普通の人では無くなってしまう……それを、忘れずにいてくれ』

『お前達がここからどうするかは、私が口を出す事では無い、さらばだ』


――ブツッ


そんな音を立てて、ホログラムは一瞬で消滅した。
……残されたのは動かなくなった奇妙な物質と、
禍々しい水晶が一つ、それから、ペンダントが三つ。

「……別の、世界に……」

まさにそれは『悪魔の囁き』であった。
だが、そんな邪悪な案にも、追いつめられた今の三人が
容易く手を出してしまうのは、至極当然のことだった――

「……やるしか、ありませんわ、私達には……それしか……」

本人達が気が付いていないだけで攫われた後、改造や
拷問を受けた彼女(彼)等の心は、既に完全に壊れていた。

「……うん、やろう……」

「別の世界に飛んで……そこのあたし達に、成り代わるよ」

――だから、どんな残酷な案だって簡単に浮かび上がる。

「その表現は正しくないわ、私達は……本物よ」

「……そうだね、偽物は、その世界に居る方だよ……
 あっちがあたし達の居場所を、奪ってるんだ――!」

「かえろう、みんなのばしょへ」

そう言って、ペンダントを身に着け、水晶の上に
手を重ね合わせる三人の目に、光は灯っていなかった――



――これは、偶然不幸な世界に生れ落ちてしまった、
堕ちた女神と、目覚めた魔物と、知りすぎた人間の、悲しい物語――






~~~






アミティ「――と、言う感じの番外編新作が出る夢をみた!中の人が!」

ラフィーナ「う、薄々そうじゃないかと思ってたけども!!」

シグ「……よそうはできてた」


ラフィーナ「夢オチにしてもここまで長いと流石に怒られますわよ!?
      ここまで読んだ人がどんな残念な気持ちになるか考えなさい!」

アミティ「逆に言おう、自分がみた夢をこんなに長々と書き起こした
     残念な中の人の気持ちだって考えてみてほしい
、と!」

アミティ「二日かけて自分の夢を淡々と書き起こして、終わった後の
     この自分何やってるんだろうという気持ちを考えてみてほしい!」

ラフィーナ「そっちは完全に自業自得じゃない!逆ギレもいいとこですわ!」

シグ「ざんねんすぎる」


アミティ「ほら、ちゃんとタイトルにも『?』ってついてるじゃん」

ラフィーナ「……そ、それで何とかなると!?」

アミティ「とりあえず、この中の人が前置きとか無しにシリアスなこと
     書き出したら大抵こんな残念なオチになるから覚えておくように!」

シグ「……ひらきなおりー……」


終われ


反省はしています、だが後悔はしていな――あ、嘘です
そんな怒らないでください本当ごめんなさい!(・ω・´;)


夢の中で『次のフィーバーは番外編!なんとシリアスストーリー!?』
みたいな広告を見た後に体験版をDLして、そのまま二章までやった辺りで

「完全に鬱ゲーじゃないですかー!やだー!」

ってところで目が覚めました(´・ω・`)ジャンルはアドベンチャーでした

夢の中では公式が病気とか思ってましたが実際は
病気なのは私の深層心理だったというステキなオチがつきましたね。
かかってこい夢占い!
プロフィール

o雛嬢o

Author:o雛嬢o
気まぐれ多趣味な私、雛嬢が自分の好きなジャンルの小説や
イラストなどをまったり書き綴るよろずブログ。リンクフリーです。
カテゴリ一番上にある必読記事は読んでくださいね。

現在のメインはぷよぷよ・ポケモン(プレイ記)となっております(・ω・´*)
ただリアルの事情で更新頻度やや低下中……。

申し訳ありませんが、現在フレコ交換受け付けておりません。訪問者さん同士での交換所はこちら→3DSフレコ交換所(pass:3dstrade)

※過度な下ネタ、中傷、転載等のマナー違反を繰り返し、
注意しても改善されない場合は他の方々にも迷惑なので
コメントの規制をさせていただきます。ご了承くださいませ。


ゲームで気まぐれに対戦部屋を開いたりしている時がありますが、その時はお気軽にご参加くださいね!

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